屋根屋(建築板金、板金屋)の仕事は将来性があり、手に職がつく仕事です。
この記事では、板金屋の仕事内容や年収、将来性についてご紹介します。
建築板金とは
建築板金は建築物の構造や外装に使用される金属製の部材を指します。建築板金は屋根・壁・縁取りなどに使われ、防水性、耐久性を高めたり美観を向上させたりする役割を持ちます。
建築板金は機能性だけでなく建物の外観にも大きく影響するため建物にとってとても大切な部分です。
板金屋さんとは
板金屋さんは、金属を切断・曲げ・接合する技術を持ち、専門の技術と精密な作業が求められる職業です。
屋根の設置はもちろん雨漏り防止や建物の耐久性向上のための作業を行います。
例えば、屋根材を寸法通りにカットし、屋根に設置する作業を行ったり屋根の形状に応じた施工方法の選定や安全管理を行ったりします。専門的な技術と経験が重要とされる職業です。
建築板金の仕事内容
屋根の修理
古くなった屋根の取り替えや補修を行います。瓦から金属屋根に替えたり、台風などで破損してしまった屋根の修理を行います。
もちろん新築などへの屋根の設置も屋根やさんのお仕事です。
雨樋設置、修理
雨樋の設置や修理も屋根やさんのお仕事です。木々が近くにあると葉っぱがつまり、それが原因で雨樋が詰まってしまったり、劣化で破損してしまったりと条件は様々。
雨樋は屋根に落ちた雨水が外壁などにかからないよう地面に水を運ぶ役割を持っています。外壁に水が当たってしまうとそこから雨漏りなどが起こる危険性もあります。
一見目立たない雨樋ですが、建物においてとても重要な機能を持っています。
雨漏り修理
雨漏り修理も屋根やさんにとても重要なお仕事です。
そもそも雨漏りを起こさないような作りにする防水処理の知識や技術、実際雨漏りが起こった際の原因を特定する知見など、雨水を建物の中に入れないという重要な役割を屋根やさんは担っています。
板金屋さんの業種
板金屋さんの業種は「野丁場」と「町場」の2つです。業種ごとに働く場所や作業内容が異なります。ここでは、それぞれの業種の特徴を解説します。
野丁場
野丁場は広範囲の屋根や大きな建物に対する板金作業が主で、大規模なリフォーム、工場や倉庫などの大型施設の屋根工事をします。
野丁場の作業は広範囲にわたるため、大きな機材や特殊な技術が必要とされる業種です。
町場
町場は都市部や住宅密集地域での作業を指します。
主に既存の住宅の屋根・外壁・雨樋の改修やメンテナンス作業が中心となります。
町場は限られたスペース内での精密な作業が求められ、周囲の環境に配慮しながら行わなければなりません。
板金屋の仕事の流れ
板金屋の大まかな1日のスケジュールは以下の通りです。
8:00 現場到着
8:15 準備・作業の打ち合わせ・作業
12:00 昼食
13:00 作業
17:00 現場の撤収作業
現場や作業の内容によって前後はありますが、このような流れが一般的です。
板金屋の働き方
板金工の主な働き方です。
• 残業はほどほど
• 夜勤は基本的にはない
• 雨の日仕事が休みになるケースがある
• 建築板金は新築リフォームのどちらも行う
基本的には無理のない働き方ができるでしょう。雨の日は作業をせず、事務作業に切り替えて仕事をするケースもあります。
ただ夏場の仕事はとても厳しく、熱中症対策は必須となります。
屋根屋(建築板金)の年収と将来性
仕事内容を知って働きたいと思っても、どのくらい稼げるか気になりますよね。ここでは、屋根屋(建築板金)の年収と将来性について解説します。
屋根屋(建築板金)の年収
屋根屋の年収は平均420万円といわれ、日本の平均年収と同じくらいです。屋根屋を始めたばかりの時は稼ぎにくく、技術を身につけ年数を重ねるほど年収が上がりやすい傾向があります。
屋根屋は一人親方となれば年収1000万も可能な職業です。稼ぎたい方は会社でで技術を身につけた後、独立を目指してみましょう。
屋根屋の将来性
今後少子高齢化によって新しい建築をする機会は減りますが、屋根屋の作業は多岐に渡るため仕事に困る事は少ないでしょう。
高度成長期に建てられた建築物の改修工事やリフォームの仕事が増えるため、建築板金の工事ができる人材の価値は高まっています。
板金屋は高収入を目指せる職業
板金屋は技術を身につけて親方になれば、年収1000万円を目指せる職業です。また、今後仕事がなくなるリスクも低いので、未経験者でも努力次第でこれから活躍できる職種でしょう。
働き方改革が進み、プライベートと仕事を両立しやすい環境も整っており、未経験者の募集にも積極的です。気になる方はまず応募し、会社の話を聞いてみてはいかがでしょうか。
将来役に立つ技術を身につけて、年収1000万円を目指しましょう。