外壁塗装業の仕事内容とは?


外壁塗装と聞いても働いた経験がなければ仕事内容や1日のイメージも想像できないですよね。この記事では、外壁塗装の仕事内容や仕事の流れ、勤務形態を解説します。

合わせて外壁塗装の仕事が向いている人やきつい部分についても解説するので、自分に合っている仕事がを判断しましょう。

外壁塗装業の仕事内容

外壁塗装とは塗料を使って建物の外壁を塗装する仕事です。
塗装には複数の種類があり、塗装する物や塗装方法の違いによって呼び方が異なります。
例えば、建物を対象に塗装する場合は「建築塗装」と呼ばれ、車やバイクを塗装する場合は「板金塗装」と呼ばれています。

このように、外壁塗装は物の外壁に塗料で塗装する仕事であり、「塗装業」と言っても扱うものによって仕事内容が異なるのです。

外壁塗装業の仕事の流れ

外壁塗装の仕事内容はわかっても、どのような仕事をしているのか想像できないですよね。ここでは、より具体的に仕事の流れを解説していきます。

色の打合せ

外壁の色は顧客の希望を聞き、希望とその建物に合う色を選びます。
• 色選びをする
• 試し塗りによるサンプル提供等
• 顧客と色合いを確認
• 最終的な色の選定

塗装工事は美観だけではなく耐候性なども考慮して塗料の種類を決めます。
技術的知識と共に美的センスや顧客の希望を聞き出すコミュニケーション能力も必要になってきます。

工程表の作成

外壁塗装屋の施工計画書作成は、塗装工事の計画と手順を考えます。
• 建物の外壁の状態を調査
• 必要な作業の洗い出し
• 作業工程を決める


作業工程を決める時は使用する材料と塗料の種類、必要な機材、安全対策、そして作業スケジュールも合わせて決めます。
工程表は顧客と連絡や確認としても使われるため、工程表の作成は工事をする上で外せない仕事です。

塗装作業

外壁塗装は、建物の保護と美観向上を目的とした工事です。劣化した建物が新築のように蘇るだけでなく雨漏り対策や遮熱対策など機能面の向上も期待できます。
大まかな作業は下記の通り
• 足場などの設置
• 外壁の洗浄と補修を行う
• 下地処理
• 塗装(下塗り、中塗り、上塗り)をする

• タッチアップ、清掃

塗装作業では均一な仕上がりを目指すため、集中力と技術が必要です。

また、塗装作業は、気温や湿度などの天候条件にも左右されるため、時間をかけて作業しなければならない時もあります。
塗装は建物の美観や耐久性に大きく関わるので、丁寧に作業する必要があります。

塗膜(仕上がり)のチェック

塗膜のチェックは塗装品質の保証と長期的な耐久性を確認する作業です。具体的には以下をチェックします。
• 塗膜の厚さ
• 均一性
• 密着性
• 色のムラがないか


仕上がりの確認は塗装後の剥がれや色あせなどの問題を未然に防ぐために行い、塗装の耐久性や仕上がりをよくするために欠かせない確認作業です。

塗装業者の1日のスケジュール

外壁塗装業者の1日の大まかなスケジュールは以下の通りです。
8:00 集合、朝礼
8:15 塗料の準備・作業の打ち合わせ・作業
12:00 昼食
13:00 作業
17:00 現場の撤収作業


作業内容や納期によっても作業時間は大きく変わる可能性もありますが、外壁塗装屋の1日のスケジュールは基本朝から夕方の時間になります。

塗装業の給料の相場

求人ボックスのデータによると、塗装工の平均年収は約396万円です。月給に換算をすると約33万円で、初任給は20万円程度が相場になります。

国税庁の「平均給与の内訳」を確認すると日本全体の平均年収は461万円であり、外壁塗装屋の給料は平均より若干低い水準です。しかし、外壁塗装の仕事は未経験から挑戦できるため、転職しやすいメリットがあるでしょう。

また、親方として独立も可能で、親方になれば自身の力で収入を増やす事もできます。正社員の時より年収を上げやすくなるため、初めのうちは技術を学ぶ期間と考えましょう。

塗装業の勤務形態と休日

外壁塗装屋の勤務形態は1日8時間で、8:00〜17:00の日中に仕事をする会社が多いです。休日は週休1日制が多いです。

しかし、最近では労働環境の改善の為、週休2日制を導入している塗装業者さんもいらっしゃいます。
職人に興味があるが休みが少ないのは不安、、という方は休日をしっかりとっている会社さんを探すのもよいでしょう。

塗装業の将来性

市場規模が年々増加傾向にあります。人口減少により、一軒家の新築工事は減少していますが、中古住宅や古民家の「リフォーム」や「リノベーション」が増えているからです。
年間を通して需要はありますが、競合が多いことと価格競争になりやすいところが塗装業者さんのつらいところかもしれません。

塗装業に向いている人

外壁塗装屋に向いている人は以下の通りです。
• 体力に自信がある人
• 丁寧に作業できる人
• 独立を考えている人
• 年功序列のの体型に不満を持たない人
• 技術を追求できる人
• 高所恐怖症ではない人


外壁塗装は建物の質に大きく関わるため、丁寧に作業できる人が向いています。また、技術を追及した後は、外壁塗装屋の親方として独立することも可能です。
将来親方を目指して自分の技術を磨く努力ができる人もおすすめです。

塗装業のきつい部分

外壁塗装屋のきつい部分は以下の通りです。
• 刺激臭の独特な匂い
• 手についた塗料が落ちにくい
• 仕事が天候によって休みになる
• 体への負担がある
• 上下関係が厳しい職場がある
• 夜勤など勤務時間が変わる可能性がある


外壁塗装の仕事は特別な溶剤を使うため、匂いに敏感な方は向かないでしょう。また、納期に合わせて作業をするため、夜中に出勤を依頼され、体力的にきつさを感じる方も多いです。
メリットとデメリットを比べて、外壁塗装業の求人に応募するか判断しましょう。

外壁塗装屋のやりがい

外壁塗装屋のやりがいは以下の通りです。
• 建築物の重要な部分に携われる
• 自身の成長を感じられる


塗装業は施工に対して大きな達成感を感じられます。お仕事の中には大きなショッピングモールや高級ホテルの外壁塗装を行う機会もあるため、家族や友人に自慢できることもあるでしょう。

また、技術職のため、仕事を続ければ続けるほど塗装技術が上がり、自分の成長を肌で感じられます。このように、外壁塗装屋は大きな達成感を感じやすく、とてもやりがいのある仕事です。

資格は必要ない

塗装業は特別な学歴や資格が必要なく、未経験でも働けます。しかし、外壁塗装
業としてキャリアアップする際に目指したい資格が以下の2つです。
• 「一級塗装技能士」
• 「塗装工事業許可」


この2つの資格は外壁塗装をする上で必要になる知識です。外壁塗装屋の仕事で稼いで行きたいのであれば、この2つの資格を目標に働きましょう。

外壁塗装屋は未経験から始められる仕事

外壁塗装屋は資格を取得する必要がなく、未経験からでも挑戦できる仕事です。実務を通して手に職をつけ、独立も視野に入れられます。

求人サイトやハローワークで外壁塗装屋について検索をかけると未経験歓迎の仕事が豊富にあり、需要の高さがわかります。外壁塗装の仕事は仕事をしながら技術を身につけていける環境です。

「未経験だから受けられないかも」と怖がらず、求人に応募してみましょう。

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