求人情報を見ていると、「日給月給」「日当月給」といった給与の表記を目にすることがあります。
特に建設業や土木業、塗装工事、屋根工事、外構工事などの求人では、月給制だけではなく「日給○○円」「日当月給○○万円~」といった形で給与が設定されているケースも少なくありません。
そこで気になるのが、
「日当月給って普通の月給と何が違うの?」
「雨で現場が休みになったら給料は出ないの?」
「毎月もらえる金額は変わるの?」
といった点ではないでしょうか。
特に屋外で仕事をすることが多い建設業では、雨や台風などの天候によって現場が中止になることもあります。
今回は、日当月給の基本的な仕組みや月給制との違い、雨の日に仕事が休みになった場合の給与について分かりやすく解説します。
日当月給とは?

日当月給とは、一般的には「1日あたりの給与を基準として、実際に勤務した日数に応じて1か月分の給与を計算する仕組み」を指すことが多い給与形態です。
例えば、1日あたりの給与が12,000円で、その月に22日勤務した場合、
12,000円×22日=264,000円
というように給与を計算します。
求人票では、
「日給12,000円~」
「日当月給26万円~」
「月収例30万円」
など、会社によってさまざまな表記がされています。
一方で、「日給月給」や「日当月給」という言葉について、法律上すべての会社で統一された使い方がされているわけではありません。
会社によって給与計算の方法が異なることもあるため、求人へ応募するときには「欠勤や雨天休業の場合、給与がどのように計算されるのか」を確認しておくことが大切です。
月給制との違いは?

一般的な月給制の場合、毎月決められた基本給が支払われます。
例えば月給30万円であれば、原則として毎月30万円を基本として給与が計算されます。
もちろん、遅刻や欠勤の扱い、各種手当、残業代などによって実際の支給額は変わりますが、「毎月一定の金額を基本として給与が設定されている」という点が特徴です。
一方、日当月給の場合には、出勤日数によって給与が変動することがあります。
例えば日給13,000円の場合、
20日勤務なら260,000円
23日勤務なら299,000円
25日勤務なら325,000円
となります。
そのため、出勤日数の多い月は給与が高くなり、休日や休業日が多い月は給与が少なくなる可能性があります。
ただし、会社によっては「月額の基本給を決め、欠勤した日数分だけ給与を差し引く」という意味で日給月給という言葉を使っている場合もあります。
求人票の表記だけで判断せず、具体的な給与計算方法を確認しましょう。
雨の日に現場が休みになったら給料はどうなる?

建設業の仕事を検討している人が特に気になるのが、雨の日の給与ではないでしょうか。
結論からいうと、雨の日に給与が支払われるかどうかは、雇用形態や給与制度、休業となった理由などによって異なります。
例えば塗装工事では、雨が降ると外壁塗装ができない場合があります。
屋根工事でも、雨天時に屋根へ上ることは滑落事故につながる危険性があるため、現場を中止するケースがあります。
外構工事や左官工事、防水工事なども天候の影響を受けることがあります。
日給を基準に給与を計算している会社では、単純に「勤務した日数分を支払う」という仕組みであれば、仕事をしなかった日は給与計算に含まれない場合があります。
そのため、
「雨の日=必ず給料が出る」
とは限りません。
ただし、会社側の都合によって従業員を休ませる場合には、労働基準法上の「休業手当」が問題になるケースもあります。
休業手当については、単純に「雨だから必ず支払われる」「雨なら支払われない」と一律に判断できるものではなく、会社側に責任がある休業なのかどうかなど、状況によって判断されます。
そのため、実際の待遇については勤務先の就業規則や雇用契約書を確認することが重要です。
雨の日でも必ず休みになるわけではない

建設業というと、
「雨の日は全部の現場が休みになる」
と思っている人もいるかもしれません。
しかし、実際には雨の日でもできる仕事はあります。
例えば外壁塗装を予定していたものの雨が降った場合、屋内での養生作業や資材整理、道具のメンテナンス、倉庫作業などに変更する会社もあります。
また、複数の工事を行っている会社であれば、屋外の現場から室内工事へ予定を変更することもあります。
リフォーム会社の場合、
・内装工事
・クロス工事
・床工事
・設備工事
・解体工事
・資材整理
など、天候に左右されにくい仕事を組み合わせているケースもあります。
このような会社であれば、雨の日でも通常通り仕事ができるため、収入が安定しやすくなります。
求人を探すときには、「雨天時はどのような仕事をするのか」を聞いてみるのもよいでしょう。
日当月給のメリット

日当月給にはいくつかのメリットがあります。
まず、働いた日数が給与に反映されやすいことです。
勤務日数が多い会社の場合、出勤した分だけ収入を増やせる可能性があります。
特に建設業では、
「しっかり働いて稼ぎたい」
「将来的には月収30万円以上を目指したい」
という人も多いため、日給単価が高い会社で勤務日数を確保できれば、高収入につながることがあります。
また、技術や経験によって日給が上がっていく会社もあります。
例えば未経験で入社したときは日給11,000円だった人でも、仕事を覚えて一人で施工できるようになったり、資格を取得したりすることで、
日給13,000円
日給15,000円
日給18,000円
と給与が上がっていくことがあります。
職人としての技術が、そのまま収入につながりやすい点は建設業ならではの魅力の一つです。
日当月給の注意点

一方で、日当月給で働く場合には、毎月の給与額が一定にならない可能性があります。
例えばゴールデンウィークやお盆、年末年始など長期休暇がある月は、通常の月より勤務日数が少なくなります。
さらに屋外作業が中心の会社では、梅雨や台風など天候の影響を受ける可能性もあります。
そのため、
「求人票に月収30万円と書いてあったから、毎月必ず30万円もらえる」
とは限りません。
月収例として表示されている場合には、
日給×勤務日数+各種手当+残業代
などを含んでいることがあります。
応募前には、
「平均的な勤務日数は何日くらいですか?」
「雨天で休みになった場合はどうなりますか?」
「月の平均給与はいくらくらいですか?」
といった点を確認しておくと安心です。
建設業の求人では「日給」だけを見ないことが大切

建設業の求人を探していると、どうしても日給の高さに目が行きがちです。
例えば、
A社 日給14,000円
B社 日給13,000円
という求人があれば、A社の方が条件が良く見えるかもしれません。
しかし、実際には日給だけで会社を比較することはできません。
例えばA社は雨天休業が多く月20日勤務、B社は雨の日でも別の作業があり月24日勤務だった場合、
A社
14,000円×20日=280,000円
B社
13,000円×24日=312,000円
となり、日給が低いB社の方が月収が高くなることもあります。
さらに、
・残業代
・資格手当
・家族手当
・交通費
・賞与
・昇給
・社会保険
・資格取得支援
・休日制度
なども含めて比較することが重要です。
求人情報を見る際には「1日いくら」だけではなく、「1か月・1年間でどのくらい安定して働けるか」という視点を持ってみましょう。
まとめ
日当月給とは、主に1日あたりの給与を基準として、勤務日数などに応じて毎月の給与を計算する仕組みです。
建設業では日給制や日当月給を採用している会社も多く、技術や経験によって高い日給を目指せることも魅力の一つです。
一方で、勤務日数によって毎月の収入が変わる可能性があるため、求人を選ぶ際には注意が必要です。
特に塗装工事や屋根工事、外構工事など屋外作業が中心となる仕事では、雨天時の対応を確認しておきましょう。
「雨の日は休みになるのか」
「別の仕事をするのか」
「休みになった場合の給与はどうなるのか」
といった点を応募前や面接時に聞いておくことで、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。
建設業の求人を比較するときは、日給や月給の金額だけではなく、勤務日数、手当、休日、福利厚生、雨天時の対応まで含めて総合的に判断することが大切です。
自分に合った給与制度や働き方の会社を選び、安心して長く働ける職場を見つけましょう。















