害獣業者さんの仕事内容とは?駆除だけではない仕事の内容

「害獣業者」と聞くと、ネズミやハクビシンなどを捕まえる仕事をイメージする人が多いかもしれません。

しかし実際の害獣対策の仕事は、単純に動物を捕獲するだけではありません。

建物の中や屋根裏に入り込んだ害獣の調査から、追い出し、侵入経路の封鎖、消毒、清掃、再発防止まで、幅広い作業を行います。

特に住宅や店舗、倉庫などでは、害獣によって建物が傷んだり、悪臭や衛生面の問題が発生したりすることもあります。

そのため、害獣業者には動物への対応だけでなく、建物に関する知識やお客様への説明力も求められます。

今回は、害獣業者の仕事内容について詳しく紹介します。

害獣業者とは?

害獣業者とは、住宅や店舗、施設などに侵入した害獣の調査や駆除、侵入防止工事などを行う業者です。

対象となる動物は地域や会社によって異なりますが、一般的には次のような害獣に対応します。

・ネズミ
・ハクビシン
・アライグマ
・イタチ
・コウモリ
・テン
・タヌキ

こうした動物は、屋根裏や床下、壁の中などに入り込むことがあります。

そのまま放置すると、建物への被害だけでなく、フンや尿による悪臭、ダニやノミの発生、騒音などの問題につながる場合があります。

害獣業者は、こうしたトラブルを解決する専門業者です。

まずは現地調査を行う

害獣対策で重要なのが現地調査です。

お客様から、

「屋根裏から音がする」
「天井にシミができた」
「フンのようなものが落ちている」

といった相談を受けたら、まず実際に建物を確認します。

現地調査では、

・どの害獣が侵入しているのか
・どこから入っているのか
・どの程度の被害があるのか
・巣が作られていないか
・建物に破損がないか

などを調べます。

屋根裏や床下に入って確認することも多いため、狭い場所で作業するケースもあります。

また、害獣そのものを見つけられなくても、フンや足跡、毛、かじられた跡などから種類を判断することもあります。

こうした調査には経験も必要です。

害獣の追い出しや捕獲

害獣が建物の中にいることが確認できたら、状況に応じて追い出しや捕獲を行います。

ただし、すべての害獣を自由に捕獲できるわけではありません。

野生動物の種類によっては、法律や自治体のルールに基づいて対応する必要があります。

そのため、害獣業者では対象となる動物や地域のルールを確認しながら作業を行います。

ネズミの場合には、捕獲器や専用の器具を使うことがあります。

コウモリやハクビシンなどでは、建物の中から外へ追い出したうえで、再び戻ってこないように対策することもあります。

害獣の種類によって対応方法が異なるため、専門的な知識が求められる仕事です。

侵入口を見つけて塞ぐ

害獣対策では、追い出すだけでは十分ではありません。

せっかく害獣がいなくなっても、侵入口が残っていれば再び入ってくる可能性があります。

そこで重要になるのが侵入経路の封鎖です。

害獣は、人が考えているよりも小さな隙間から建物へ入り込むことがあります。

例えば、

・屋根の隙間
・軒下
・換気口
・配管周辺
・外壁の割れ
・基礎周辺
・床下の通気口

などが侵入口になることがあります。

害獣業者はこうした場所を見つけ、金網や専用の材料、コーキング材などを使用して塞いでいきます。

この作業は建物の補修工事に近い部分もあります。

そのため、建築業やリフォーム業の経験がある人が活躍しやすい仕事でもあります。

屋根や外壁の補修を行うこともある

害獣が建物へ侵入する際に、屋根材や外壁を壊しているケースもあります。

また、長期間住み着いていたことで、天井裏や断熱材などが傷んでいることもあります。

こうした場合には、害獣対策とあわせて簡単な補修作業を行うことがあります。

会社によっては、

・屋根補修
・軒天補修
・外壁補修
・換気口への金網設置
・天井補修
・断熱材交換

などにも対応します。

そのため、害獣業者の仕事は「動物を扱う仕事」というより、建物のメンテナンスに近い仕事でもあります。

フンや巣の清掃

害獣が屋根裏などに住み着くと、フンや尿が大量に残っている場合があります。

害獣を追い出したあとには、こうした汚れを清掃します。

フンや巣などをそのままにしておくと、悪臭の原因になるだけでなく、ダニやノミなどが発生する可能性もあります。

そのため、防護服やマスク、手袋などを着用して作業を行います。

清掃では、

・フンの除去
・巣の撤去
・汚れた断熱材の撤去
・掃除機を使った清掃

などを行います。

現場によってはかなり汚れていることもあるため、害獣業者として働く場合には、汚れに対してある程度抵抗がないことも大切です。

消毒や消臭作業

清掃が終わったあとには、消毒や消臭を行うこともあります。

害獣が住み着いていた場所には、臭いや汚れが残ることがあります。

そのため、専用の薬剤や機器を使って衛生状態を改善します。

特にネズミやハクビシンなどが長期間住み着いていた場合には、天井裏に強い臭いが残っているケースもあります。

消毒や消臭まで行うことで、お客様が安心して生活できる状態に戻していきます。

再発防止まで行うのが害獣対策

害獣業者の仕事で特に重要なのが再発防止です。

害獣を一度追い出して終わりではありません。

原因を解決していなければ、数週間後や数か月後に再び侵入される可能性があります。

そのため、

・侵入口を完全に塞ぐ
・建物周辺を確認する
・害獣が寄り付きやすい場所を改善する
・定期的な点検を行う

といった対策を行います。

会社によっては施工後の保証を設け、一定期間内に害獣が再侵入した場合には再施工を行うこともあります。

お客様への説明も大切な仕事

害獣業者は現場作業だけではありません。

お客様への説明も重要な仕事内容の一つです。

害獣が侵入すると、

「天井裏に何かいるけど大丈夫なのか」
「家が傷んでしまうのではないか」
「病気などは大丈夫なのか」

と不安を感じる人も少なくありません。

そこで、

「どの害獣が入っているのか」
「どこから侵入しているのか」
「どのような工事を行うのか」
「再発防止のために何をするのか」

を分かりやすく説明します。

営業担当と施工担当が分かれている会社もありますが、現場スタッフがお客様に説明するケースもあります。

そのため、人と話すことが苦手ではない人にも向いている仕事です。

害獣業者の一日の流れ

会社によって異なりますが、害獣業者の一日は次のような流れになることがあります。

朝に会社や事務所へ集合し、道具や材料を準備します。

その後、依頼のあった現場へ移動します。

午前中に現地調査を行い、害獣の種類や侵入口を確認します。

施工が決まっている現場の場合には、追い出しや侵入口の封鎖などを行います。

午後から別の現場へ移動することもあります。

一日に複数の住宅を回る会社もあれば、一つの現場で丸一日作業する会社もあります。

現場が終わったら写真や施工内容を記録し、作業報告を行います。

どんな人に向いている仕事?

害獣業者の仕事は、毎日同じ作業を行うわけではありません。

建物によって侵入口や被害状況が異なるため、その場で原因を考える必要があります。

そのため、

・体を動かすことが好き
・建物に興味がある
・細かいところに気付ける
・原因を探すのが得意
・高所や狭い場所での作業に抵抗がない
・お客様と話すことが苦手ではない

といった人に向いています。

また、リフォーム、屋根工事、板金工事、大工工事、設備工事などの経験がある人であれば、その経験を活かせる場面も多くあります。

未経験でも害獣業者になれる?

害獣対策の求人では、未経験者を募集している会社もあります。

最初から害獣について詳しい人は少ないため、入社後に先輩スタッフと一緒に現場を回りながら仕事を覚えていくケースが一般的です。

まずは、

・道具の準備
・清掃
・先輩スタッフの補助
・施工写真の撮影
・簡単な封鎖作業

などから始め、少しずつ害獣の特徴や建物の構造を学んでいきます。

経験を積むことで、現地調査から施工まで一人で対応できるようになることもあります。

害獣業者の仕事のやりがい

害獣被害で困っているお客様は、大きな不安を抱えていることがあります。

夜中に屋根裏から音が聞こえて眠れなかったり、悪臭に悩まされたりすることもあります。

害獣対策を行い、

「これで安心して暮らせます」
「音がしなくなりました」
「お願いしてよかったです」

と言ってもらえることは、この仕事ならではのやりがいです。

また、建物ごとに状況が違うため、経験を積むほど調査力や施工技術が身につきます。

動物の知識だけではなく、住宅の構造や補修技術まで幅広く身につけられる仕事です。

まとめ

害獣業者の仕事は、ネズミやハクビシンなどを捕獲するだけではありません。

現地調査から追い出し、侵入口の封鎖、清掃、消毒、建物の補修、再発防止まで幅広い作業を行います。

そのため、害獣に関する知識だけではなく、住宅や建築についての知識も身につけることができます。

特に屋根裏や床下、外壁などを確認することが多いため、建築やリフォーム業界の経験を活かせる仕事でもあります。

未経験からスタートできる会社もあり、働きながら害獣の種類や建物の構造、施工方法などを学ぶことができます。

「人の役に立つ仕事がしたい」
「体を動かす仕事が好き」
「建物に関わる仕事に興味がある」

という人にとって、害獣対策の仕事は一つの選択肢になるでしょう。

関連記事

  1. コーキング屋さんの仕事内容とは?建物を守るために欠かせない大切な工事

  2. 求人募集におけるSNS活用の重要性

  3. これから先、建築業界はブルーオーシャンとなるか

  4. 40歳から建築業界で働く事は可能か?おすすめの業種は?

  5. 建築業界で働く際、日給や日当の条件で悪天候で現場が休みになったら給与はどうなる?

  6. 建築業界で進むDX化とは?これからの建設現場はどう変わる?